医療的ケア児の在宅支援研修に参加しました

2020.04.15

医療的ケア児の在宅支援研修に参加しました

4月13日 医療的ケア児の在宅支援研修

医療的ケア児とは、生活する中で”医療的ケア”を必要とする子どものことをいいます。

最近の新生児医療の発達から、都市部を中心にNICU(新生児集中治療室)が増設された結果、超未熟児や先天的な疾病を持つ子どもを救えるケースが多くなってきました。その結果、医療的ケアを必要とする子どもの数は増加傾向にあるそうです。(※全国医療的ケア児者支援協議会HPより)

医療的ケアとは病院以外の場所である、自宅や生活圏域で「人工呼吸器」や「たんの吸引」、経管栄養」など、家族が医療的ケア児に対し、生きていく上で必要な医療的援助のことをいいます。

今回は人工呼吸器を装着した医療的ケア児に装着される、気管カニューレについての研修を受けました。

講師は熊本大学病院 小児在宅医療センターの小篠先生から実際の機械や器具を使って教えて頂くことができ、とても勉強になりました。

手に持たれている物が在宅用の人工呼吸器です。

赤い丸で囲んであるものがカニューレです。ノズル部分を肺側に差し込みます。上にしてしまうと酸素が肺に届かないので注意が必要です。

医療的ケア児の呼吸状態の悪化やモニタに異常があった時の確認のポイントと優先順位は下の表のとおりです。

ポイントは『い・き・つ・め』です!

先ずは、「い」・「つ」・「め」の項目を確認することを優先して確認しましょう!また、「い」・「つ」・「め」を確認しながら在宅医への連絡を行い指示を行うことが大切です。

最後になりましたが、医療的ケア児には様々な機関が連携して行うことが大切です。それぞれが役割を持ち、その役割にしっかりと応え支えていくことが必要です。そのためには在宅医を中心とした情報共有や情報提供を確実に行い、理解し合うことが安心した生活に繋がることを学びました。

ありがとうございました!!

 

以下、小児在宅医療支援センターのパンフレットや活動を掲載します。

※今年度のセミナー等は、新型コロナウイルスの影響から開催が未定です。詳しくは小児在宅医療センターにご確認ください。